はじめに
労働基準法は、昭和22年に施行された労働者の労働条件に関する基本法です。
既に労使間に広く理解され浸透しています。しかしながら、その適用は極めて広範かつ複雑であり、具体的適用に当たっては解釈や取扱いの難しい問題が生ずることが多く、また法施行当初とは労働の態様・労働関係をとりまく環境等が大きく変化し、新たな問題も発生しています。
労働基準法の具体的適用に当たっては、行政解釈、裁判例が問題解決の指針として大きな役割を果たしていますが、これらによっても直ちに個々の問題について明確な回答を得られるとは限りません。
このQ&Aは、企業の労働関係の実務担当の方々が日常直面する具体的諸問題について、私達事務所のスタッフが一問一答形式によって実際に即した回答を行ったものです。
何分にも限られた時間の中での作業であり、回答は私達の見解でありますので不満足な点も少なくありませんが、今後必要な点については補正していきます。